子ども食堂とは?
子ども食堂 しま☆ルームとは?
子ども食堂しま☆ルームとは、大阪市中央区島之内で、晩御飯を一人で食事をする(孤食)の子供達に食事等を提供する安心安全な子供の居場所です。
集まる子供の親は大半が夜のミナミで働くシングルマザー達
しま☆ルームに集まる子供達の親は、大半が大阪ミナミの夜の街で働くシングルマザーで、その中の半数以上が外国ルーツを持つお母さん達です。
大阪市中央区内の小学校には、国籍が13ヵ国以上の子どもたちが在籍しており、その中には日本語を話すことが困難であったり、親が仕事で家を空けるため一人で過ごしていたり、小学校の給食が主食という子どもたちがたくさんいます。
このような現実を受けて、わたしたちは子ども食堂を設け、食事を提供する事や共に過ごす事で寄り添い、国籍を問わずに子供達を見守るという活動をしています。
子ども達・子ども食堂が抱える問題・課題
先進国であり、世界全体でみると貧困率は低いように見える日本ですが、国内の6人に1人(子どもは7人に1人)は相対的貧困に直面しているのが現状です。
2014年にOECDによって発表された調査によると、日本の相対的貧困率は先進国35カ国中7番目に高く、G7中では米国に次いでワースト2位であることもわかっています。
「衣食住が足りていれば、あとは自分の努力で何とかするべき」といった声もあるかもしれないですが、相対的貧困に置かれている人々は、教育や体験に費やすお金の余裕がないため、現状をすぐに変えることが難しいのです。
このような貧困の悪循環を断ち切るためにも、国や行政による貧困への対応を待つだけでなく、多くの人が身近にある貧困に気づき、手を差し伸べることが大切だと私どもは思っています。
そんな中、外国にルーツを持つ子どもたちも言葉や文化の壁により、さらに過酷な状況に見舞われています。
コロナウィルス感染拡大の影響
新型コロナウィルス感染拡大の影響で世界中の人々が苦しい生活を強いられています。
そしてここ、島之内界隈に住む日本人・外国籍の家庭も、これまでに経験したことが無いくらいの窮地に陥っています。親御さんの多くは、飲食業や水商売などについていることからコロナウイルス感染拡大の影響で仕事を失い、お金も底をつき、家賃も払えない、毎日しっかり食べることすら出来ていないような切迫した生活を送っている家庭があるのです。
運営費用やスタッフの確保
お米や食材を提供してくれたり、寄付をして頂いたりと、沢山の方に支えられている状況ですが、コロナの影響でここを頼りにする子供達の数は増えました。
現在(2022年1月)は集まって共に食事をすることが出来ずお弁当や食材を配達していますが、増えた子供達に提供する調理場、調理をする人材、資金等、課題が山積みです。
運営を継続するためには、ヒト・モノ・カネが必要であり、地域住民をはじめとする多くの支援者の存在が重要だと感じています。
朝日新聞に掲載されました
子ども食堂の取り組みや現状が4回にわたり朝日新聞に掲載されました。PDFファイルから詳細をご覧いただけます。